2024年4月1日月曜日

2024年 全話見たアニメの感想 冬アニメ 1-3月



◇魔都精兵のスレイブ
◇佐々木とピーちゃん
◇ゆびさきと恋々
◇薬屋のひとりごと
◇葬送のフリーレン
◇ぽんのみち
◇ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
◇悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~
◇ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season
◇外科医エリーゼ
◇弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
◇魔法少女にあこがれて
◇最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。
◇僕の心のヤバイやつ


◇魔都精兵のスレイブ
 ちょっと懐かしい雰囲気のアニメ。1話からだんだん良くなって3話当たりがピーク。それ以降は毎回同じ事の繰り返しで少しばかり退屈。キャラデザ9割の作品だったかもしれない。閉鎖空間でハーレムの設定が話の幅をかなり狭めていた印象。毎回サービスシーンはあるけど、ストーリーの中にもう少しドミナントとトニックコードのようなリズム感緩やかな流れがあった方が良かった。メインヒロインの京香ちゃんはカッコかわいかった。
5/10

◇佐々木とピーちゃん
 異世界と現世どちらもいろいろ起きるハッピーセットみたいなアニメ。1クールでは到底話をまとめることが一切できず、消化不良以前に全て食べることすらできなかったようなアニメ。序盤の何か始まったワクワク感とは裏腹に何をどう見れば良かったのか分からない。近年大量に放送されているなろうアニメを雑に合わせて煮込んだ雰囲気。EDの不穏なCGは一体誰が提案したのか謎すぎる。
3/10

◇ゆびさきと恋々
 ひさびさの純愛少女漫画原作。今回聾の主人公がハイスペック彼氏と恋愛する話だったけど、障害者である以前に一人の普通の少女であることを強調していたような気がする。なによりかなり珍しく、男女ともに指と手の動きを愛でる手話が学べる作品。指の表情手の仕草は描くの難しそうな題材でありつつ、手話に感情ややさしさを感じる。主人公のこびてないけどずっとキュンキュンしている演技も楽しい。
7/10

◇薬屋のひとりごと
 なろう最終兵器と言われた最期のなろうヒット作。韓国ドラマなどで見た感じのあるいみなじみ深い舞台設定と割と王道の展開に安心してみられる。使い古されつつも主人公猫猫のミステリアスでコミカルな雰囲気は小学生から大人まで人気になるのは分かる。腐女子の友達に一人は良そうな感じがなんとも面白いような妙な親近感がわく。宮廷内の小さな時間を解決しつつ、本筋が少しずつ進んでいくコナン君タイプ。ゴールデンタイムに12クールくらいやっていてもあまり違和感がない。キャラがかなり多いようで実はセクション毎にまとまりがあってややこしくないかなりよくできていると感じた。
8/10

◇葬送のフリーレン
 放送前からの盛り上げすぎから、この作品逆に失速するのではないかと感じていたけれど、結果大成功。小中の道徳の教科書に出てきても良いレベルのストーリー。主人公のフリーレンは完全にアスペルガーにしか見えなくなってはいたけれど、生きていく上で大事なことへのヒントが沢山載っていたような優しい作品。少しずつ気づいて成長していくフリーレンへの共感と感動は一入。通常この手の作品では、無くなった師匠だったり親だったり軌跡を追ったり、死に戻りやタイムトラベルでやり直すケースが多いが、やり方が超長寿のエルフだったのはとても新しいしコロンブスの卵的発想。一度しかないはずの人生、作者こそエルフかと思う。第二クールはやや失速気味だったけれど第二期はかなり盛り上がるらしいので期待い。EDのanytime anywhereは今季屈指の名曲。
8/10

◇ぽんのみち
 おっさん趣味を女子高生にやらせようの作品。もういいよって雰囲気で見つつも、友達同士でワイワイ趣味を楽しむこれほど有意義な時間はあるだろうかと思う。かなりハチャメチャな設定がありつつも基本は日常物。ただ序盤のカイジやアガキのオマージュや、雀魂のプレイシーンは一周回って笑ってしまうレベル。作画が微妙だったり、キャラデザがやっつけ感あったり、服装のデザインが10代女子のそれではないとか突っ込みどころが多い作品ではあった。OPのポンポポポンは割と楽しい曲1年くらいは聴いていたい。
5/10

◇ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する
 思っているよりも作り込まれていた転生輪廻なろう。ループものはやり尽くされた感と話をまとめるのが大変な印象でも、やっぱり面白くできるかなり強力なギミックであることは間違いないと感じた。なろうで予算がやや足りていない感じがしたのと、キャラデザが少女漫画寄りで1話切りされてしまった感じのちょっともったいない作品。1話からちゃんとワクワク感があって、ちゃんと見ると最近のなろうアニメの中ではかなりよくできていた。
6/10

◇悪役令嬢レベル99 ~私は裏ボスですが魔王ではありません~
 かなりネタに寄せた転生なろう。転生感はあまり感じないのはいつもの事ながら、とりあえず主人公のユミエラが、笑えるキャラだったのでOK。ゲームをサクサク効率よくプレイしていった1クール。何でもありつつもちょっとめんどくさい人間模様もありつつ、ボーッと見るのにちょうど良い温度感。割と中二病の理想を描いていたような今作でも、嫌悪感があまりなかったのが意外。
6/10

◇ようこそ実力至上主義の教室へ 3rd Season
 3期を放送できただけでも奇跡的。作画の変更と、高校生とは…?といった雰囲気の学園設定がなされているけど、この作品の核心にかなり迫った第三期。あまりにも能力が高すぎる主人公の謎がようやく明かされた。キャラが増えていろいろとわかりにくくなっているけれど3期をアニメ化できただけでも十分かもしれない。最終話の主人公の人の感情を失ったやりとり、キャラの作り込みはラノベ感が強く感じられる。EDの今世大革命はアニソン特有のだささが癖になる。映像も相まってお気に入り。
6/10

◇外科医エリーゼ
 優秀だった人間が転生し無双するなろう。医療系のなろうはあるようでなかった。異世界の設定があまりにも適当すぎて、中世っぽいのにレントゲンやゴム手袋が普通にあるなぞすぎる世界。医療器具は揃っているのに現地人の医療レベルが低すぎないかと感じてしまう。作画怪しかったり全体的には安っぽいのだけど、サントラやOPは拘りを感じる。設定をしっかり煮詰めたら薬屋レベルの作品になりそうなそうでもないような。
5/10

◇弱キャラ友崎くん 2nd STAGE
 面白よりなんだかこの作品怖い。怖いのはホラーと言うより共感性羞恥心みたいなもの。クラスの中での集団心理を描いていった第二期。割とべたないじめを題材にしたのはこの作品には重すぎたような気がする。無駄に道徳的な話にするよりももっとコメディチックな友崎くんの成長が見たかった気がする。最終話を劇で締めたのもべただけどなんだかぱっとしない。
4/10

◇魔法少女にあこがれて
 かわいい女の子しか出てこないアニメーターの欲望を詰め込んだみたいな作品。本当に描きたい物を描いた感じ。今季最も作画が良かった気がする。魔法少女を題材に、アニメの少女とは何かを追求した実験的作品。結局最初から最後までエロアニメだったけど、OPの拘りだったり、表情の機微はアニメでしか表現できないそれでありつつも、イラストレーター魂を感じる。衣装の面白さや色使い、実はかなりアートに寄った作品だったかもしれない。
7/10

◇最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。
 タイトルで損している異世界転生。なろう作品の中でもやや雰囲気が良い。主人公にだけある特殊スキルで無双みたいな展開は相変わらずだけど、本作はまあまあやりすぎない程度に落ち着いた雰囲気。周りの大人達があまりにも優しすぎて若干不自然でありつつも、懐かしのびんちょうタンみたいな世界。サントラやEDがやけに丁寧に作ってあって、ED担当の丁さんは今後注目のアーティストだと思われる。
6/10


◇僕の心のヤバイやつ
 陰キャ男子と陽キャ女子のラブコメ作品。完全ギャグのみつどもえからの僕ヤバというラブコメディー作品への転化。キャラデザ自体はそんなに魅力的ではないものの、ことばや思考があまりにも青春すぎる。山田以上に主人公の京太郞に萌えるアニメ。花田先生脚本の中でも屈指の名作。サントラのBGMもゾクゾクするような曲がおおくストーリーを大いに盛り上げてくれた。かなりありがちな設定とストーリーでありつつも全く新しい作品を見たような気がする。ちょっとリアルでどこかフィクション、女子が書く男子の恋愛って面白いなと感じさせられた2クール。動かしにくそうなキャラの作画もよく頑張っていたように感じる。演出がとても素晴らしく、タイトルが出てきた時の高揚感。
9/10


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