2023年7月25日火曜日

2023年 全話見たアニメの感想 夏終了 04-06月


「スキップとローファー」第12話 (C)高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会


◇スキップとローファー
◇魔法使いの嫁 SEASON2
◇僕の心のヤバイやつ
◇勇者が死んだ!
◇トニカクカワイイ 2期
◇マイホームヒーロー
◇女神のカフェテラス
◇天国大魔境
◇おとなりに銀河
◇江戸前エルフ
◇ゴールデンカムイ 第4期
◇【推しの子】
◇アイドルマスター シンデレラガールズ U149
◇神無き世界のカミサマ活動
◇君は放課後インソムニア



◇スキップとローファー
 久々の漫画原作の青春ラブストーリー。4月から始まる新生活の空気感がとても良い。あの頃の高校生活を思い出すかのよう。個性豊かなキャラ配置と無駄なのなさで見やすい。またキャラ付けはそこそこ濃いめでありつつもどぎつくはなく、普通の高校生を漫画に落とし込んだ雰囲気でとっつきやすい。キャスティングも非常に好感が持てる。
 OPの謎ダンスは最初なんだこれと思いつつも見ていくにつれて毎度の楽しみになった。志摩君とみつみの二人の微妙な表情のかき分けが絶妙で動きもカメラワークも面白い。
8/10

◇魔法使いの嫁 SEASON2
 敵に捕まって主人公が助けてを4回か5回繰り返した第一期から、魔法学校編がスタート。なんだか漫画編集と頭ひねって頑張って舞台を用意した感じだけど、物語のベースはあまり変わらず。
ただチセと同年代の仲間がいるだけで話の展開はやや日常系に近づいた感じはあって1期よりは少しのワクワク感があった。しかし第二期はいろいろと謎のままでほぼ何もストーリーが進まないまま終わってしまった感じがする。
5/10

◇僕の心のヤバイやつ
 みつどもえ作者の恋愛ストーリー。陰キャとモデルのあり得ない恋愛模様をゼロ距離で描く。女性作者特有の生々しさとドキドキ感が話の随所にギミックとして織り込まれている。学園もので目新しさは、もうありっこないと思いつつも、この僕ヤバはキャラの心情表現が非常にうまいと感じる。その上でかなりデフォルメされたキャラデザが、なんだか遠い昔の学生時代の夢を見ているようで、もしかしたらそんなこともあったかもしれないと思わせる。非現実さにリアルな感情表現は女性作者ならではで、細かい破綻部分よりも登場人物の感情にどっぷりと浸かれる臨場感。臨場感に関しては、地味にサントラも良い仕事をしていた。
9/10

◇勇者が死んだ!
 なろう原作ではない、勇者のギャグアニメ。編集がちゃんと調整入れている雰囲気の10年前に見ていたアニメの感じ。懐かしさを感じる。
 出落ち感はかなり強いけど、終始しっかり持ちネタと小ネタを詰め込んでる感じは、最近のなろうにはない雰囲気。オーイシマサヨシの死んだ!はサジェストとしては失敗でなんともシュールなことになっている。とりあえず1クールで綺麗にまとまっていて凡作くらいにはなっていた。
6/10

◇トニカクカワイイ 2期
 どこにそんな需要があったのか、すこしばかりわからない第二期。中国で大人気らしいけどそこが一番の謎。
懐かしいキャラデザと、相変わらずの微妙な距離感のでこぼこ新婚夫婦。1期とかわらずそのまま続編という雰囲気。この勢い?は、だらだら3期もやる感じがする。
OPは第一期のアレンジ版という感じ。鬼頭明里のちょい低めの落ち着いた声を聴くアニメ。
6/10

◇マイホームヒーロー
 いろんな意味で見るのがしんどいアニメ。作画がかなり安っぽいのはこの作品の欠点でありつつもある意味でアドバンテージかもしれない。主人公の娘のアホさ加減と、ヤクザの無能感と、随所に超展開的な突っ込みどころはありつつも、恐怖感や窒息感は十分に表現されている。これは音楽によるところが大きいように思う。サウンドトラックは普通に優秀録音であるしギリギリオーディオチェックに使えそうな曲もある。
 中途半端なところで終わってしまったけど、これは原作かドラマの宣伝ということで2期がないのが残念。
6/10

◇女神のカフェテラス
 00年代を感じる懐かしのハーレムアニメ。OPの萌え系電波の”運命共同体”から、カラフルな髪の色まで。これは00年代のギャルゲー感が満載で懐かしい。5人いるヒロイン属性の割り振りも良い感じで時代に合わせて多少の調整はありつつも定番をしっかり抑えてある。主人公が若干ヤレヤレしている感じが気になる感じは多少ある。それでも終始可愛い女の子に囲まれて生活しているだけのこの感じが良い。大まかな展開も可もなく不可もなく。
7/10
 

◇天国大魔境
 展開、謎と作画とキャラと。この作品の語り口はいろいろと多い。TSキャラのお姉ちゃんは男としてみるか女としてみるかは今の時代どちらかに定める必要はなさそうだ。ある程度謎を解きつつも本題にはまだ完全に踏み込んでいないが、とりあえず当初の目標を達成して次のミッションへとつながった感じ。映画並の作画力と作品全体の空気感は今季随一の1週間のワクワク感。それにしてもディズニー主催でこの作風は…?
8/10

◇おとなりに銀河
 春アニメ特有の漫画原作。飛び抜けた世界観と日常描写。主人公の漫画活動よりもとにかく恋愛メインの作品でした。宇宙人設定がなくても普通に引っ越してきたアシスタントでも十分に話になりそうではある。可もなく不可もなく空気や水のように摂取できる作品。
5/10

◇江戸前エルフ
 令和のこち亀。深夜ver。オタクひきこもりエルフが、昔に思いを馳せながら、日常をのんびり暮らす舞台型アニメ。このアニメとにかく背景枚数が少ない。そしてこの主人公エルダはひきこもりなのだ。舞台でも十分作れそうな会話劇的作品。ただそののんびりさがとても良いし、こち亀っぽい感じの情緒あるいい話も時折挟んでくるところが憎い。キャラ設定は奇想天外でありつつも物語のギミックとして常に生かされていて、よく練られていると感じる。
 日本の伝統美とエルフそしてオタクカルチャーの融合とユーモア。これがこち亀からアップデートされた令和のニュースタンダード。海外の反応が気になる作品。OPEDも風情があって良い。9話の「Time After Time」では、EDの印象がガラッと変わった。お母さんのVHSの話みたいな昔話を挟んでくるニクイ作品。この作品で泣きそうになったのはあまりにも予想外だった。
7/10

◇ゴールデンカムイ 第4期
 コロナでスケジュールがめちゃくちゃになりつつも第四期。相変わらずの作風は、4期でさらに過激に。新潟弁が出てきたところが今回のピークだったかもしれない。それにしたってこの作品、キャラクターの個性は一体どこからこんな奇想天外キャラが生まれるのか。キャストの演技力もさることながら、飴売りの狂人感と面白さに驚くばかりだ。
8/10


◇【推しの子】
 OPが世界一のアニメ。話題性だけの作品ではない。よくよく考えたら気持ち悪すぎる舞台設計がありつつも一般視聴者向けにうまくオブラートに包んで提供している。アニメが進化したのかそれとも視聴者が進化したのか、その両方か…?。芸能界の裏を見ているドキドキ感と視聴者に与えるちょっとした優越感、サスペンス的なドキドキ感と謎解き要素。多くの人が好きなものをうまく盛り合わせて提供している感じは、やはり一流クリエイターが2人でやっているだけあると思う。
 出落ち感は否めないし、結局は学園もので割とありきたりな感じにはなっているけれど、アイのキャラだったり、アクアとルビーのキャラ設定だったりは、男向けっぽくもあり実は女性向けっぽく唯一無二な感じはする。後期でどこまでいけるか期待が持てる。
7/10


◇アイドルマスター シンデレラガールズ U149
 アイドルマスターの型はしっかりと押さえつつ、フォーマットはかなり小学生。
歴史の長いアイマスだからあまり違和感なく見られる感じもするけれど、小学生アイドルから感じる、若干のキモさは隠しきれていない。キャラの全体を見た感じ、もう少し自然な子供っぽい動きがあってもいいなと思いつつ、アイドルやっている小学生はもう少し大人びているのではとも感じる。結局アニメなのでどちらでも良いのだけど、桜井さんだけはなんだかこのアニメでも特別なオーラーが出ている感じはたしかにあった。
 楽曲に関してはこれまで通りでありつつ、OPの映像の完成度はかなり高い感じる。ただやっぱり声を作りすぎてしまっている感じがして自然ではないので、そこの幼女の作り物感はやや気になる。
6/10

◇神無き世界のカミサマ活動
低予算カオスアニメ。何かおかしい3DCGがいつのまにか愛おしくなる。
最近のなろうでは見かけない、ドラえもんポジションのミタマがある程度弱くて虐待されているこの感じは、00年代のアニメを思い出す。
 結局、予算が足りず最後の方はごっちゃごちゃになったけど近年の作品では平均点くらいは出ていた。合成感がつよすぎるあのコンバインの画は語り継げる。
5/10

◇君は放課後インソムニア
 ドラマテイストな等身大青春ラブストーリー。リア充ではない陰キャの青春。妙な人間くささ生々しさが癖になるアニメ。僅かに進展していく心理描写を夜の星空のように眺めるアニメ。夜の空気感と二人の距離感が絶妙。EDがお気に入りで今期一番聴いたアニソンかもしれない。
7/10


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