2021年10月9日土曜日

2021年 夏アニメ 全話見たアニメ感想 まとめ

 

ひぐらしのなく頃に 卒 #15

◇不滅のあなたへ
◇女神寮の寮母くん。
◇カノジョも彼女
◇死神坊ちゃんと黒メイド 
◇迷宮ブラックカンパニー
◇かげきしょうじょ!!
◇ぼくたちのリメイク
◇現実主義勇者の王国再建記
◇ひぐらしのなく頃に 卒
◇小林さんちのメイドラゴンS

◇不滅のあなたへ
 序盤は大分ワクワクする作品。この手の成長系は武器が揃ってしまうとつまらなくなるのはゲームもアニメも同じでそこをどうするか、オチをどう持っていくかで作者の力量がでるところ。
 NHKアニメでありつつも、ヴィンランドサガとはまたちがうグロさ悲惨さを感じる。扱っているテーマやキャラは良いけれど、ストーリーが行き当たりばったりな感じで、加えてもうすでに大体同じような展開になりつつ飽きるのは早いかなと思う。グロよりも先に気持ち悪さが来る、これは作品に対してもだけれど、生き物に対する抵抗感や畏怖といった拒否感に近いかも知れない。テーマは面白いけど、決して楽しい作品ではない。
6/10

◇女神寮の寮母くん。
 00年代のATXアニメを感じる日常系。OPは曲も映像も今期一完成度が高い。
お姉様方に日々翻弄される主人公のこうし君目線で見るか、お気楽自由人のお姉さんたち目線で見るかでだいぶマニア度が変わってくる作品。この作品とにかくユーザー目線でしっかりと期待に応えてくれる秀作。幼なじみに釘宮理恵を起用したのもわかってるよくわかってる素晴らしい。この手の作品は作画もキャストもくどくなりすぎる傾向にあるけれど、ソフトなカオスと恍惚。
7/10

◇カノジョも彼女
 今期の頭おかしいアニメ。ラブコメものの主人公は大体狂ってるけどカノジョの主人公はかなりヤバイ。日常ドタバタ系だけどキャスティングが狙いすぎなのと演技があざとい、あたまからっぽにしてないと逆に楽しめないタイプの作品。恋愛系でありつつもヒロインがあまり可愛くないのは結構な問題、キャストミスや演技指導のミスマッチもあるけれど、全体的に頭おかしい感じでかしなくて近づきがたい気分。アニメというフィルターが入ったらまだ見られるけど実写にしたらやばそうな作品。ハーレム要因キャラ増えるんかそして、2期あるんか…。
3/10

◇死神坊ちゃんと黒メイド 
 コンセプトはわかりやすくていいけど、このストーリーをわざわざ3DCGでやるメリットを感じない。もっと繊細な表情だったり仕草で感情表現するべき作品だと思う。この作品の要はおそらく、微妙な距離感。これを表現するには3DCGではまだ表現力が足りない感じがした。 日常系よりの1クール、呪いの解決は当分先みたい。
4/10

◇迷宮ブラックカンパニー
 良質な異世界転生者。オッサン主人公なのに気分が悪くならないのはこち亀みたいな雰囲気のせいだろうか。EDの雰囲気も下野の使い方が絶妙に良かった。それぞれのキャラクターの役割がはっきりとしていて、無駄のないキャスティング。なろうから出てきているのが逆にもったいなく感じるくらいには、ちゃんと作り込まれているしジャンプ作品並みの明快さ。
 異世界転生をちゃんと生かした現実世界のあるあるをうまく話に持ち込んだ、アニメの体を為しているなろう作品。日曜の夕方になっていてもそんなに違和感は無さそう。
7/10


◇かげきしょうじょ!!
 ありそうでなかった宝塚のアニメ。ストーリーとしては王道一直線みたいな感じだけどそれが逆に宝塚の輝かしさと相まってとても良い。キャラデザは萌よりデッサン感のあるモデル体型で男女問わず見られる雰囲気。キャストは実力派をキッチリと集めて、劇中歌も演技も、EDも華やかで聞き応えがありとてもいい。1クールで終わってしまったのが残念。分割でもなく2クールでやるべき良作。2クールでしっかりやっていたら結構な名作になるレベルのアニメ。それだけにあまりにも途中で終わってしまったのが残念。
8/10


◇ぼくたちのリメイク
 パッとしない人生からの強くてニューゲーム。やり直しものは沢山あれど、ゲーム製作のスタッフ側で大学生。サブカルチャーとして成熟しきった市場ができあがった今だから出来る非常にメタい作品。ニコニコ全盛期にこういうアニメがもし作れたのだとしたらかなりの人気作品になっただろうけど、今さら感はかなりある。主人公の声優さんがかなり演技力が低い感じがしたけれど、それが逆にリアリティある駄目人間感が出てて良かった気がする。
 名作ゲームの裏で苦労している人、名作の陰に隠れてしまった2流3流作品の存在を感じるとてもエモい作品。あと作者はギャルゲー製作に携わったことがあるのか大好物なのか、キャラクターの雰囲気が00年代のそれらしくヒロインのシノアキはクリティカルヒットするレベルの魅力的キャラ。今風の雰囲気に懐かしさを織り込んで00年代のアニメをうまくブラッシュアップしたような作品。
7/10


◇現実主義勇者の王国再建記
 原作は結構面白いらしいけれど、アニメはあまりの低予算制作により作画や演出がガタガタ。ストーリーを追う前にアニメとして成立しているのか、すこし疑問に思うところ。序盤の雰囲気は異世界なろう作品の中では割と見られる感じがしていただけに、終盤にかけての節約作画はとても残念に思う。低予算なりの工夫が必要に感じた1クールで、ここは監督の技量かなと思う。アニメ化のメリットはあんまりなかったように思う
3/10

◇ひぐらしのなく頃に 卒
 リアルタイムで見ていた大人気アニメがついにリメイクされるくらいには時間が経ったのかと感じさせる。何はともあれ、とにかく懐かしい。変わってしまった変わらない声優人にも時間の流れを強く感じさせる。1期と比べるとキャラデザや作画が大幅に変わっているがそこは大した問題ではなかった。アニメを見ること自体が新鮮だった当時と比べると、ひぐらしという作品の理解へのハードルは意外に高かったように思える。今になっていろいろと理解できることがあってそっちも驚き。ファンサービスなのかトリッキーな脚本で挑んできた本作、結論から言って普通に作って欲しかった。後半へ進むにつれてひぐらしとはこんな作品だったのかとずっと首をかしげながら見ることになった。ある意味で当時見ていたそれとは違う何かだったのか当時見ていたそれが嘘だったのか…見ている者を幻覚に落とし込むような困惑パニック、作品全体でのメタなL5体験。そういえばこれがひぐらしだった様な気がする。ニコ動で見てくださいと言わんばかりの超展開シーンの連続にはもはや笑うしかない。
 それにしたって、不完全家庭のさとこって可哀想だけど嫌い。
5/10

◇小林さんちのメイドラゴンS
 まさかの京アニ復活。こんなに早く新作が見られるとは思いもしなかった。
1期はバトル多めでなんだかパッとしなかったメイドラゴンも2期はキャラが安定してほのぼの日常アニメ路線で、わかりやすさ親しみやすさキャラのかわいさが増していた。普通に見るにもなんだかしみじみと複雑な思いの中見てしまうのはどうしても仕方ないにしても、とにかく京アニが最善を尽くしてくれたことが嬉しい。
 作画も脚本も愛を感じた1クール。
8/10

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