2019年10月2日水曜日

2019年 秋 終了アニメ 全話感想 総レビュー

#12 荒ぶる季節の乙女どもよ。

お品書き

◇ソウナンですか?
◇手品先輩
◇彼方のアストラ
◇うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
◇ダンベル何キロ持てる?
◇荒ぶる季節の乙女どもよ。
◇可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
◇ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ
◇とある科学の一方通行
◇通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
◇フルーツバスケット 新作
◇この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
◇キャロル&チューズデイ



◇ソウナンですか?
 ガールズサバイバル系遭難アニメ。今までで最も役に立つアニメかも知れない。
アニメというフィルターを通しているはずなのに現実世界よりもなぜかさらに臭そうに汚そうに見えるのはなぜだろう。暑そうな孤島でブレザーを着ているのが違和感なのだろうか。
 真夏に3日キャンプに行っただけでも結構な事になるのにサバイバル用品もナシで無人島暮らしは想像を超える。
 ディスカバリーチャンネルのサバイバルシリーズと一緒に見るとさらに面白い。
しかしこの知識本当に役に立つときが来るのだろうか?
6/10
ソウナンですか?(4) (ヤングマガジンコミックス)


◇手品先輩
 手品中毒なのにあがり症で手品が全くできない、いろいろとおかしい先輩と一緒の部活アニメ。
 かわいい女の子がなにかに挑戦するのを見守るイメージビデオのような作品。
 内容が内容だけに10年前にやっていたら大バッシングを浴びていた気がするが、今のマジック業界ではこの程度のことでは種明かしにカウントされないようだ。
何よりこのアニメ手品よりも先輩の奇行を観察するアニメであって手品はその為の題材にすぎない。
 15分アニメとしては作画がしっかりしていたし先輩も一応手品をまともにやっていたシーンもあって悪くはない。
 それでも現実にいたらかなりヤバイタイプのヒロイン。
5/10
手品先輩(6) (ヤンマガKCスペシャル)


◇彼方のアストラ
 少し古い作品でも、十分いけそう。今では絶滅危惧種になったSF作品。
SFと言うにはちょっとコメディーよりだけど作者のギャグセンスが許容できるなら名作だと思う。
SFとして考察するよりも人が自分が自分である理由を探るような考察がずっと面白いような作品。序盤では、性格に凸凹がある息子達を宇宙に放り投げて自分を見つめ直すというスタンスだと思った。
2クールじっくりとやっても良かったと思ったけれど、12話で綺麗にまとまって後日談もしっかりとやるのだから割と毎週楽しみだった。
7/10
彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)


◇うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。
 異世界だから許される作品だと思ったら先にうさぎドロップという炎上?した作品が存在した。
 世界観だけは異世界で勇者云々出てくるけれど、戦闘シーンはなく日常系。
娘が可愛いのはわかったもうわかったよ。この作品なにかが圧倒的に不足している。
 人間的なドラマというのか大事な感情が欠けてしまってなんだか愛おしいようで不気味なヒロインだったかもしれない。ラティナのかわいさを引き立てるようなギミックがなくなぜ可愛いのかなぜ大事にしたいのか分からない化け物を盲信的に愛する頭のおかしい主人公を見ているようだった。魔物の子供だからで全部解決して良いのだろうか?
EDは開きなおっているようである意味清々しい。宮崎駿が見たらブチギレそうな作品。
3/10
うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。 5 (MFC)


◇ダンベル何キロ持てる?
 男子ホビー系アニメの女子高生化の成功例。
主人公のひびきは、お腹ダルンダルンの買い食いが好きな筋トレに励む女子高生というおっさんにしか思えないキャラでも、街雄さんという絶対あり得ないキャラをぶっ込むことで全てをカバーしているような作品。これがミスディレクションという奴ですよ手品先輩。
 この手のアニメはもはやどれだけオッサン臭さや不自然さをパワーでカバーできるかの作品になっているような気がする。
それでも、OPやEDの勢いも話の流れも全てにパワーが感じられる作品に仕上がっていた。特に、キャスティングは忖度せずに本当に実力がある逸材を探してきたことにスタッフの意地すら感じる。あまりにもはまり役で今後どんな作品に出ても筋トレしてそうなキャラになりそうだ。
 ホビー系アニメはどうしてもメーカーや業界に忖度してしまい内容が著しくつまらなくなってしまう事故が多々あるので注意したい。?
 このアニメの影響で筋トレを本格的に初めて続ける人はどれだけいるだろうか。
9/10
TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」OPテーマ「お願いマッスル」/EDテーマ「マッチョアネーム?」


◇荒ぶる季節の乙女どもよ。
 マリー脚本に翻弄され視聴者も荒ぶるアニメ。
リアルな女の子っぽいけどやっぱり2次元の壁は越えずに抑えるところは抑えてある雰囲気。
それでもなんだかとてもドキドキするようなマリー特有の心情のブレや不安定さが作品の世界に引きつけられる。
文芸部の部員はマリーが高校大学時代の友人なのかなとふと思ったり。
最後は締まらずに終わったけれどいつものマリー脚本。好みはばっさり分かれるタイプだけど好きな雰囲気のアニメ。
8/10
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◇可愛ければ変態でも好きになってくれますか?
 とにかくヤバイ。建物の構造が崩壊している低予算アニメ。
この手のアニメはシチュエーションと作画力で見せないとただのカオスドラマCDっぽくなってしまうと思う。
色物アニメだと突き抜けるならばもっと旬の若手声優さんをもってきて作画に力入れて欲しかった。
 パンツを落としたシンデレラを探す謎解き?要素は良かったけれどそれを生かすための日常がすこしお粗末。
面白ければ作画編でも見てくれますか?うーん。?
4/10
可愛ければ変態でも好きになってくれますか?(3) (ドラゴンコミックスエイジ)


◇ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ
 スピンオフを挟んでの第二期。大分設定を忘れてしまってよく分からない部分が多いけれど
それにしたって今回ダンジョンへ殆どいかずにほぼ政治のようなことばかりで1クールが終わってしまった。
 なろう原作のお粗末異世界アニメが量産される今だんまちをみるとキャラクターも世界観もちゃんと作ってあったんだなと再確認。
 ソードオラトリアやるまえにこっちやらなかったのはなぜだったのか
5/10
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII Vol.2 ブルーレイ&CD (初回仕様版/2枚組) [Blu-ray]


◇とある科学の一方通行
 息が長すぎるとあるシリーズのスピンオフ。
もはやかなり懐かしいラストオーダーとアクセラレータ。
禁書第三期はもうみる気力がなかったけれど一方通行はまだ見られる。
しかし、禁書特有の回りくどさや裏設定の多さにアニメだけではまだ理解できないところが多く、この作品実は原作以外にも公式ガイドブックやらいろいろと情報を吟味しながらゆっくりじっくり楽しむタイプの作品であると思う。
とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の一方通行(10) (電撃コミックスNEXT)


◇通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?
 義理の母ではなく実の母にしたこの作品は狂おしい。しかしそれがこのアニメの持ち味でもあると思う。
深夜アニメではこれまで取り扱ってこなかったタイプの題材だけに、新鮮さとアニメを見ているという恥ずかしさを思い出させてくれるようだ。
 ゲーム空間で茶化すのではなくマリー脚本のような心臓を突き刺すような誰特ストーリーが見たいかも知れない。本当に誰も得をしないアニメができてしまうかも知れないが。
今のアニメで狂気を表現しようとするとどうしても中二だとか小さくまとまってしまう傾向があるけれど、母親を題材にすればそれは本物が見えてくるような気がした。
OPEDが良かった。それだけでも十分価値があったかも知れない。
6/10
通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか? (3) (角川コミックス・エース)


◇フルーツバスケット 新作
 Forフルーツバスケットの誕生を紐解くリメイク版フルーツバスケット。
初代では原作が完結しておらず最後はアニメオリジナルで括ったが今回は、最初から最後まで原作に準じて丁寧に4クール使ってアニメ化。
”生まれ変わることはできないよ でも変わってはいけるから Let's together いつも~”
この歌詞に全てが詰まっていると感じた。
 過酷な運命に苛まれる主人公達とそれを克服して家族や友達と一緒に今を生きていくというのがこのアニメの主題だ。
 すこし古めの作品だけに、ストーリーのタッチはどうしてもモヤットするところが多いのだけど、それもまた舞台装置でありこの作品はもっと感情豊かに素直になって見る必要がある。
ニコ動の一挙放送でぼやっと見ていた初代のアニメがどれだけちゃんとみていなかったのか分かった第一クール目だった。
OPEDに関してはあの偉大な初代から完全リメイクで概ねよくやったと思う。
8/10
フルーツバスケット 1st season Vol.4 *BD [Blu-ray]


◇この世の果てで恋を唄う少女YU-NO
 PCゲーム黎明期の時空アクション美少女ゲームのアニメ化。
それほどまでに原作が枯渇しているのかと思うのだけど、見てみると
ヒットしたアニメ作品の源流になった何かが強く感じられる歴史的作品。
ずばっと言ってしまえば意味不明なのだけど、隅々に入れられるギャグやシュールさは当時の手探り感や現場の和やかさを感じさせてなんだか不思議な気分にさせられる。
それでもアニメ化するにはかなりの無理があったようで、1クールで投げっぱなしでも良かったくらいに2クールメがだれていた。
 これだけ古い作品をやるなら当時のスタッフを招集して新しく作り直すくらいの勢いで不完全さを補っていかないと今見られる作品にはできないと感じる。
4/10
この世の果てで恋を唄う少女YU-NO Blu-ray BOX 第1巻(初回限定版)


◇キャロル&チューズデイ
 パクリと言うのは余りにも簡単すぎる歴史的な音楽アニメが誕生した。
中身はUSA We are the Worldのオマージュであるけれど、もうすでにあの時代から30年以上が経過している。今の若者をターゲットにしたなら十分にささる作品なはず。特に海外ウケは間違いない。
また、政治的内容を濃く問題としてストーリーに組み込んだが舞台を火星にすることであらゆるクレームや不快感を回避している。火星であることはこのアニメでは大前提なのだ。
 その中で、最近のアニメでは自由なメッセージ性や音楽性を持たせることができたと思う。細かく見るとまだやりきれていないような雰囲気も感じられるが皆が楽しめる輸出用アニメとしたら妥当だろう。
 ちょっとだるかったマーズブライテストの先行もなぜこんなにモブキャラに歌を歌わせるのかと疑問だったけれど最後にWe are the Worldやるなら必然だ。
9/10






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