2019年8月3日土曜日

2019年 夏 終了アニメ 全話感想 総レビュー




◇さらざんまい
◇川柳少女
◇超可動ガール1/6
◇みだらな青ちゃんは勉強ができない
◇ひとりぼっちの○○生活
◇ノブナガ先生の幼な妻
◇盾の勇者の成り上がり
◇キャロル&チューズデイ
◇この音とまれ!
◇ぼくたちは勉強ができない
◇ジョジョの奇妙な冒険 第5部 -黄金の風-




◇さらざんまい
 相変わらず幾原ワールド全開のオリジナルアニメ。
友情、人の裏と表、人とのつながりがテーマの奥が深い作品でありつつも
勢い重視で何となく見ても成立するような不思議な魅力に溢れた作品。
 百合熊嵐のときよりも納得できる11話そして最終回。メインのキャラを3人に絞っていたのが難解な幾原アニメでは理解が追いつく作品に仕上げていたと思う。
 決めぜりふなのか鳴き声なのか、独特のキャラと爽快な動きがなんとも癖になる感じは物語を追わずとも感じられるのはいつも通り。
 なぜか分からないけどNHKの夕方に見たかったアニメ。しかしながら少し下品すぎたように思う。精神を加速させろそういう雰囲気の作品。
7/10
さらざんまい (下)
さらざんまい (下)
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◇川柳少女
 15分アニメの中では名作に入りそうなほのぼのアニメ。
ちょうど良い尺の長さとピッタリはまったキャスティングが心地よい。
ただのコミュ障の主人公と思いきや作品としてしっかり成立する愛くるしさ。
最終話でちゃんと伏線回収していたり丁寧な造りを感じる。
575の響きの美しいアニメ。
8/10
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◇超可動ガール1/6
 15分枠でなかったら到底みるに耐えなかった。
主題歌とヒロインの棒すぎる声優に久々に途中で切ろうかと思った。
古い作品だけに懐かしいようなこの頃ではあまり見ないタイプの棒声優で終始00年代前半のアニメを見ているような気分。
 話のまとまりとしては十分きれいにまとまっていたと思う。
3/10
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◇みだらな青ちゃんは勉強ができない
 思っていたよりも綺麗なラブコメ展開。笑いの要素と下ネタ要素のバランスがちょうど良い。
サックリ見るのにちょうど良い内容と長さ。
青ちゃんよりもどちらかというと木嶋の挙動のほうがおかしい感じを受ける。ただ男女逆にしたら普通のラブコメになるのか。
5/10
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◇ひとりぼっちの○○生活
 まったり平和な日常アニメ。やさしい世界も行きすぎた先はただのカオス。
今期一名前が覚えやすい、やさしい作品。
ひとりさんがどうみても挙動がおかしすぎて不安障害とか適応障碍などと感じてしまうけれど、仲間が増えるにつれて最初よりも見られるようになったと思う。
 しかし、ここ最近見たアニメではカオス先生と同じか少し上をいくくらいリアルにいたら距離を置きたくなるタイプの異臭をキャラに感じる。
2次元にしてもなぜか消しきれないコミュ障特有のヤバさは何なのだろうか?
ただそれでも、誇張されたような世界観でも確かに現実でも学校生活ではそういうことがあったかも知れないというちょっと心に軽く刺さるようなシーンがあるのがこの作品の肝かも知れない。
フィクションに全振りしているようで妙にリアリティを感じる。作者もきっと学生生活は苦労したのではなかろうか。
5/10
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◇ノブナガ先生の幼な妻
 今期の三本の矢、ノブナガ、ここ先生、洗屋さん。なんで春クールはこんなのばっかりなのか。
 金子ひらく先生のここ先生よりもノブナガ先生のほうが見られた感じがする。
なによりこの手のアニメ、あまりにもBDの宣伝すぎて途中で試聴を辞めることが多い。
 こんなふざけたアニメでさえも日本史をもう少しちゃんとやっておけば良かったかなと思った5分間。
5/10
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◇盾の勇者の成り上がり
 似たり寄ったりの異世界作品の中で異彩を放つ、盾の勇者。個人的には転スラよりも高得点。
2クールかけてやっとモノローグが終了したような雰囲気だけど次は無いらしい。
 駄目を押すように主人公を追い詰めていくこの世界、この頃のアニメでは見られない逆に異様な光景にすこしばかり、息が詰まるようだ。
 しかしながら、メインヒロインのラフタリアの存在がこの世界の希望のようで、危うさの中にある確かな強さが何とも言えず人間くさく物語のとげとげしさをうまく中和している。
主人公の行動はいつものなろう作品の逆を行くような回りくどさがあるけれど、これがライトノベルに求められるアイディアだと思う。
 しかしながら、なろう作品としては異例な、心に訴えかけてくるフラストレーションは作者は学生時代に似たようなことを受けたのか感じたのかその当たりがとても気になった。
7/10
盾の勇者の成り上がり 22 (MFブックス)



◇キャロル&チューズデイ
 1年に一つは見たい質音楽アニメ。海外展開を意識した火星が舞台のシンデレラストーリー。
 1クール目では伝説の7分間はまだ見ることはできなかったようだけど、後半のクールでどこまで盛り上げられるのか非常に期待できる。
 音楽は基本的に少し前に流行った洋楽からインスパイアされている雰囲気はあるけれどちゃんとこのアニメのものになっていると思う。
 今後、発売されるであるサントラがまだお預け状態なのがとてももどかしい。
未評価/10
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◇この音とまれ!
 部活物の超テンプレアニメ。でもこの感じは嫌いになれない。
余りにも展開が予想通り過ぎるのだけど悪い気はしない。
なぜ箏にそんなに夢中になれるのだろうか?
この手のアニメ特有のなぜそれをそんなに熱心にやっているのだろうという疑問も
高校生だから!青春だから!と簡単に片付けられるほどパワーを感じる。
少女漫画テイストのストーリーやキャラが物語としての集中力を高めている例だと感じる。
7/10
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◇ぼくたちは勉強ができない
 煮ても焼いてもジャンプアニメだと感じる。
主題がどうであれ余りにもラブコメに寄りすぎていて結局いつものジャンプ主人公にいつものジャンプヒロインがいるだけだ。
回を重ねる毎に、青ちゃん以上に勉強しなくなっているのはどうなんだろう。
3/10
ぼくたちは勉強ができない 14 アニメBD同梱版 (ジャンプコミックス)
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◇ジョジョの奇妙な冒険 第5部 -黄金の風-
 圧倒的密度の3クール。アニメ化に向かないと感じるようなシーンは多々あるけれどそれも含めてジョジョの魅力になりつつある。
 物語の長さに対して全体のストーリーの流れがしっかりとできておりこれまでで最も爽快感のある最後。
 ラスボスを倒すという構図こそかわらないもののバトルは毎回新鮮さを感じるアイディアの引き出しに驚くばかりだ。
 それにしたってEDのチョイスがとても良い。洋楽を使うのは賛否はあるだろうけれどこのジョジョの世界観をEDに詰め込むのは音作りを含めて容易ではないと思う。

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