2018年10月7日日曜日

2018年 夏 終了アニメ 全話感想 総レビュー

はたらく細胞 #13

■おしながき
◇すのはら荘の管理人さん
◇七星のスバル
◇はるかなレシーブ
◇One Room セカンドシーズン
◇ヤマノススメ サードシーズン
◇プラネット・ウィズ
◇あそびあそばせ
◇シュタインズ・ゲート ゼロ
◇ハッピーシュガーライフ
◇京都寺町三条のホームズ
◇はたらく細胞
◇はねバド!




◇すのはら荘の管理人さん
 最近のアニメにはないキャスティング美しさ、黄金比を感じさせる納得の声優。
00年代中期にあった感じのゆるーい深夜アニメを思い出す。
 管理人さんになって少年の心をもてあそぶか、少年になって心臓の行動をどこまでも早く刻むかは迷っても迷いきれない。
最終回が来てもきっとすのはら荘では毎日毎晩あんなことやこんなことが繰り広げられているだろう。
桃源郷とはこのこと。
7/10
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◇七星のスバル
 小さくまとめてくるかと思った1話からどんどんと状況が悪化していった。
あまりのまとまりの悪さに、原作は本当に終了したのかも怪しい感じがした。
脚本が途中で挫折したような出来でプロットから練り直しが必要に思う。
売れそうな要素をとりあえずいくつか盛り込んでみた試作品のようなアニメ。
4/10


◇はるかなレシーブ
 はねバドと視聴者が別れた夏のスポーツアニメ。
きららとしてはかなり本格的な試合でまじめにスポーツをやっていたのが意外。
しかしながらきらららしく本当に苦しいシーンはさくっとスルーしていたのはやはりといった感じ。
 きららぽさといえば、劣等感とビギナー主人公のチート並みの強さこればかりはテンプレート。
 爽やかな甘さと炭酸の刺激、レモンのほのか苦さがゴクゴクいける冷たい飲料水のようだ。
 常時水着姿の沖縄、尻か胸か試合か、何を見れば良いのかすこし困惑した
しかしながらそれは、実際のビーチバレーも同じような感じかも知れない。
7/10
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◇One Room セカンドシーズン
 ワンルームシリーズということでもはや定着したような感じの5分アニメ。
 妄想力が試される上級者向け。しかしなにかが足りない感じが毎回引っかかる。
それは時間が足りないとか主人公の陰が一切見えないとかそういうものではなく、このアニメに必要なもう一押しがなにかたりないのだ。
 このアニメは出てくる女の子が可愛いそれでけではいけない気がする。
 全部通しで見ても短い30分程度の時間ではその何かを見つけることは出来なかった。
Thirdシーズンが来たら少し考えながらみたい気がする。
5/10
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◇ヤマノススメ サードシーズン
 このアニメのメインテーマは友情だと気づいた第三期。
ひなたとあおいの二人の関係は少しひなたの方がすこし上にいるようだけれど、
それぞれに幼さを持っていて時にぶつかりすれ違いそれでも助け合い繋がっている。
 山登りというメインテーマからすこし外れた回も少しばかり挟んで
以前にも増して本格的に登山を楽しむ一行をみると、山は一人で行く所ではないと思わされる。
 山はつねにただそこにあり続けるが、雨が降ったり雪が積もったり嵐が来たり、たまに晴れたりと取り巻く環境は変わり続けている。
天気も季節も巡り移ろい、それがどんな所かも分からないままに、誰もが人生の何合目かを歩いている。
 登山仲間、趣味を通した人生の面白さを再確認できたかも知れない。
 手書きの味がある作画も今期の見所だ。OPEDにも十分な拘りが感じられる。
あえて30分のアニメにしないところもまたにくい。
見やすいし繰り返しまた見たくなるし作画の質も上がる。
 どこを見てもスタッフの愛を感じる。15分アニメの金字塔かもしれない。
9/10
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◇プラネット・ウィズ
 なかなか壮大な1クール。2クールかと思ったら1クール。
 この頃、特殊世界と専門用語がどっさりおそってくるような作品が見るのが辛くなってきている。
ざっくりとみる1話に要素を詰め込まれると分からなくなる傾向があるが
かといって3話に重要回を持ってきても1話切り…とすこし悩みどころだ…
ながら見には適さなかった。ただそれだけのことかもしれない。
 ちょっと懐かしい感じの作画と雰囲気に00年代の秀作を見ていた気分だった。
5/10
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◇あそびあそばせ
 原作の面白さをそのままにアニメ化成功。
 OPのギャップはしっかりと原作の表紙詐欺を再現しているよう
むしろこの作品はアニメ化するために作られたのかも知れない。
キャスティング、声の質も、演技もこの作品らしさが十分に感じられた。
最初から最後までカオスで、この手のアニメの定番なのか最終回が雑に終わるのがまたおかしい。
 ギャグ漫画なのに一番リアルな女子校の日常を見ていた気がした。日常の上にあるギャグというのは理想の形かも知れない。
本当に過ごしたかったいや過ごせたかも知れない青春の形が少し見えた。
 アニメに人の匂いを持ってくるし、変な表情は連発するし、くだらない。
このくらいの感じがちょうど良い女子校の雰囲気が醸し出された。
7/10
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◇シュタインズ・ゲート ゼロ
 一つのコンテンツの寿命を考えた本作。第一期を手放しで称賛していた頃、続けざまに見たかった。
 やはり設定を色々と忘れてしまっているし、あのときに戻るという、タイムスリップな感動は薄れる。懐かしいと思って欲しいところは、なんだったかな?となってしまった。
考え抜かれたトリックや伏線よりもアニメらしい破天荒さがこの作品の売りかも知れない。
 しかしながら、今見るとどうしてもアドヴェンチャーゲーム感が随所に感じられすこしにやっとするようなもにゅっとするような複雑な気分だ。
 今のアニメ業界、トレンドを取り入れた作品の期限は思っている以上に短いようだ。
 なんと言っても、弱ったオカリンを見ているとこちらまであの3.11を思い出すようで一緒に吐き気を催すような謎の一体感はあった。
 それでも世界戦の収束に向けてもがき不時着するのだから安心して見ていられた。
6/10
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◇ハッピーシュガーライフ
 はなざーさんの声が今までで最も生きた主人公砂糖ちゃん。
しかし、酷い作品だった。どちらかと声優アニメだったのかも知れない。
はちゃめちゃすぎる展開にアニメと言うよりドラマCDを聴いていたような感覚だ。
母親のキモさは演技も含め全アニメで随一を争えそう。それだけ17歳の演技力は演技に見えないほどに洗練されているようだ。
 登場人物全てがあまりに不完全で、愛に飢えている。
この世の地獄とも思える作中の沢山の悲劇やカオスも実はちいさく心の中にだれもが抱えているのかも知れない。
はなざーさんが甘いっ苦いっと言っているだけで十分面白いと感じた異様な作品。
5/10
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◇京都寺町三条のホームズ
  女性向け推理物。女性向け氷菓のようなものを期待していたけれど、原作者のアイディアや想像力は3話ももたなかったようだ。
全体を見渡すととにかくチープすぎる。話も作画もキャラも設定もどこも考えが甘い。
8分アニメでも成立しそうな雰囲気があった。
 推理をやめてもう恋愛方向で引き延ばす作戦をとった方がまだ清いと言えるかも知れない。
2/10
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◇はたらく細胞
 いままでありそうで無かったまさにコロンブスの卵的作品。
人間の身体をテーマにすれば共感できない人はいないだろう。それ故に?今期最も感動した作品。謎の感動がこみ上げてくる。
 白血球や赤血球がただ働いているだけでこちらまで元気がこみ上げてくるのだ。
これをメタ認知と言って良いのか分からないが、昔”ベンのゲーム”という簡単なPCゲームがあった。それは、小児がんに冒された子供のために作ったゲームで、身体の中に入って悪い細胞を破壊するというシンプルなゲームだ。しかしそのゲームを毎日楽しんでやっただけでがんが治ってしまったという。
 身体の中は生きている年齢だけある意味で負けなし全勝の戦いを続けている
それぞれの細胞が緻密に働き身体をつくり守っているのだ。
自分は一人の身体ではないときれい事をよくきくがミクロ的には集合体の総司令官なのだ。
 だらだらと悲観して生きてしまっていることにこんなにも頑張って働いている細胞達に申し訳ないと思ってしまう。人間生きている限り何があっても細胞達は最後まで働くのだ。
 若干擬人化に頼りすぎてオリジナリティーが薄い気がしたが発想の勝利と言って良いだろう。
 病気の数だけストーリーが描けるし仕組みの数だけギミックを仕込める。
この作品の最終回は…まあ考えないでおこう。
 ちょっと最近元気がない、やる気がない人に見て欲しい。きっとなにか感じると思う。
9/10

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◇はねバド!
 こんなに汗臭いアニメは久々だ。あの汗の量から卓球娘をふと思い出した。
キツイ方のはるかレシーブ。何もかも本気が過ぎる。コートで仕切られているもそこはもはや心と心がぶつかり合う戦場のようだ。
 部活特にスポーツはアニメの手書き作画が生きる所だ。
 これはもう部活なのか考えるが、主人公には、咲の魔王降臨を感じさせる。
 作画からは、匂いだったり、人の重さだったり、人が動いたときに感じる風までを目で感じさせられた。
 女の子のかわいさを捨てているようでそれが逆になんともはや。
 それが試合の緊迫感や本気度を感じさせ、はるかなよりずっとエクスタシーを感じる。
原作の改編は否定の意見が大きいけれど、最終話を見ればまあいいかなと思う。
しかし全体的にまるっと解決してしまい、二期の予定はないのだろうか。
7/10
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◇ハイスコアガール
 3DCGを感じさせないアイコン的面白さ、かわいさは8bitで十分表せる。
懐かしさを感じさせつつもこれが男子理想の青春の一つだ。
 子供の頃、デパートのゲームコーナーで高校生や大人が集まるのを不思議に思って見ていたのをふと思い出した。
 あの頃ゲームはただの暇つぶしでしかなかったのだけど、格ゲーの歴史と楽しみ方を教わった感じだ。
 小学生から高校生まで時間が経過してしまうのがこの作品の面白いところで
それぞれに言動やら思考だったりに小学生らしさや中学生らしさがちりばめられていて懐かしい感情にすこし胸がどきっとした。
ハーレムでありつつも囲まれすぎないところが少しのリアリティがあって
何にしても実在するゲームを本物のゲーム画面を使用したアニメだ、よく出来た嘘にはかならず確実なリアルが混ぜられているという。
 アニメは嘘をついているわけではないが、見ているユーザーはなんとなくあり得る気がしてきてしまうのだ。
 雑なカーチャンの存在も良い感じのエッセンスかもしれない。
来年三月の14話が配信される日を心待ちにしたい。
8/10
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 夏アニメ13本。ショート1本ハーフ1本。
例年の半分の量で運用した今年の夏は、これでもギリギリだったかも知れない。
来期も10本前後に収めたい。

 それにしても、アニメの感想は終わってから3日以内に書かないとどうにも筆が進まず沼。
とりあえず形になったのでおk。

おわり。

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