2025年7月7日月曜日

2025年 全話見たアニメの感想 夏終了 04-06月

忍者と殺し屋ふたりぐらし #12より


◇ 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)
◇ざつ旅-That's Journey-
◇阿波連さんははかれない season2
◇紫雲寺家の子供たち
◇忍者と殺し屋のふたりぐらし
◇mono 
◇ユア・フォルマ
◇ロックは淑女の嗜みでして
◇日々は過ぎれど飯うまし
◇薬屋のひとりごと 25~48話


◇ 男女の友情は成立する?(いや、しないっ!!)
 00年代の学園ラブコメラノベ感。ヒロイン、ヒマリの性格はクラスに一人はいそうでないようでいそうな感じ。なんかこんな女子いた気がする。いやいた。
 なぜ主人公がアクセサリー作りをしているのかがやや謎。女性向けのアクセサリー作りつつも女の子の気持ちがよくわかっていない設定なのも割と謎。OPの結構頑張ってうごかしているけどなにか動きがぎこちない感じもなんとなく00年代のカオスを思い出す。最近見ないタイプの元気で押しが強いヒロイン。親が再婚している家庭の子っぽいけど実際はなぜか裕福な家っぽくてちょくちょくちぐはぐさを感じる。
5/10

◇ざつ旅-That's Journey-
 今期日常系旅行アニメの1つ目。ざつ旅というよりもゆるタビって感じの作品。作画もストーリーも丁寧に作ってあったけど、どこもかしこもヒットアニメの既視感がかなり強い。
 一つの地域で完結するタイプではなく、全国の観光地が出てきて楽しい。粟島が出てきたときは、懐かしさで見入った。ただわっぱめしはまったくおいしくないし、若い女子に受ける味とは到底思えない。スタッフの取材がかなり丁寧に行われているのを感じる。
6/10

◇阿波連さんははかれない season2
 影の薄い第二期。割と楽しめた一期と打って変って、同じような展開が続いているようで退屈さを感じた。あの事件の真っ最中に放送されていたらもっと違う意味で盛り上がったのかもしれない。OPの微熱魔は今季耳に残った一曲。面白い曲ではあるけれど、音を詰め込み過ぎてちょっと聞きにくい。
4/10

◇紫雲寺家の子供たち
 五等分の紫雲寺家の子供たち。ハーレムアニメでありつつも謎に年の近い弟がいるのが少し気になった。ストーリーを展開させるなかでさほど重要とも思えないし割り切って完全ハーレムの方が良かったのではと思う。兄妹一人ずつエピソードを作っていったのは見やすくていい。ただ属性がはっきりしていてキャラ人気は結構偏ってそうな感じは受ける。
 この手の作品とにかく、終わりまで見たいけどそこまではほぼ間違いなくアニメ化されないのでそこがとにかくはがゆい。主題歌のハニーレモンは声優ユニットもので、案の定音質はよくない。この手のユニット物で音が良くなることがほぼない。曲は割と好き。
5/10

◇忍者と殺し屋のふたりぐらし
 非日常系日常アニメ。久しぶりのシャフトでもある。シャフトのカラーは随分と薄まっていると感じる。主題歌のにんころダンスは今季一耳に残る良作。ちょうどいいカオス感とギャグ。日常テイストで、ありえない忍術とメカと殺し屋と。若干の謎解き感とストーリー全体でのテーマがしっかりと存在していること。要素はたくさんあってもストーリー展開は大きく外れず単調にもならずいい具合。キャラの魅力もそれぞれあってこの世界そのものへの愛着もしっかりとわいてくる。やっぱり漫画原作がアニメ化するうえで一番面白いと感じるこの頃。
8/10

◇mono 
 ゆるキャン△作者が送る、ガジェット×JK作品。今季2作目の日常系旅アニメ。旅をしているかはすこし疑問に思うけど、シネフォト部という謎の部活の上で日常が流れていく。360度カメラでの作画はこのアニメでの一番の見どころ。いったいどうやって作画に起こしたのかメイキングが見てみたい。話全体では、ゆるキャンぽさはあまり感じず全く別の世界にいるよう。ただたまにコラボのようなリンクをしてくる。商品紹介のごとくもっとガジェットをがバンバン出てくるかと思いきや、どちらかというと会話劇に近かったかもしれない。眉の太さはなぜか令和のJKを感じつつもやっぱりなにか違和感はある。
5/10

◇ユア・フォルマ
 本格SFアニメ。この手の作品がこの頃非常に珍しくなってしまった昨今。もうじっくりキャラの心情や世界観を味わいながら考察していくような見方を忘れてしまったような気もする。さほど難しくもないはずの、本作でも時折なんでなんだろうと首をかしげる。ただ、全体を通してみた印象は、近未来SFの王道でありテンプレート、なによりOPの語りでこの作品の根幹をそのまま説明していてそのまま終わってしまった印象。意表を突かれるような展開はなかったように思える。とにかく原作ありきのアニメかなと感じる。なろうアニメにもう脳が侵食されてしまっていることを一番強く感じた1クール。
3/10


◇ロックは淑女の嗜みでして
 本格音楽アニメ。ロックというには激しすぎる。まず髪形に突っ込みを入れたいところだけど、それを考える間もなく、”音楽”楽器の奏でる音の迫力に魅了され圧倒される。作画と音の質感や躍動感は、過去の音楽作品の中でも群を抜いているように感じる。楽器のリアリティを保ちつつ、アニメっぽい誇張されたデフォルメされた音質でもある。アニメの中だから聞こえる演奏であり音があるんだなと感じる。1クールの中でも話が大きく動かなかったのも評価したい。バンドメンバーが少しずつ集まってライブをやるまでのストーリー展開はよもやプログレを聴いているかのような心地よい冗長である。音楽だけでない声優の演技もまた楽器以上にこの世界へ引き込ませる原動力になっている。音楽とアニメーションがつながったとき必ず、それはひとつの話を超えアートへと昇格してくる。この作品はとにかく続きが見たい。アニメで見たいと思わせてくれる。EDの夢じゃないならなんなのさは、サウンドから歌詞から歌唱力から作品への理解と完成度の高さに驚いた。名曲。
9/10

◇日々は過ぎれど飯うまし
 今期三作目の日常系アニメ。ただしJKだはないJD。高校生よりもなぜかゆるくなる大学生活のあるあるがちりばめられた秀作。EDにほんの少し前のポップスを起用してくるところもなんとなく今時の若い子を連想させるようでこの作品の気怠さや若気を感じる。
 友達同士の何気ないただの大学生活の延長である日常がゆっくり流れるだけの幸福感。みそ汁にバターを入れて飲むだけの幸せが本物の幸せ。友達と他愛もない会話で爆笑しているあの日、大学で一生の友達に出会いたかった人生だったなと思いをはせる。

◇薬屋のひとりごと 25~48話
 薬屋の2期目。ストーリーは展開して花街の外に。この辺りも韓国ドラマを思い出すようだ。任氏様との関係も進展していく。小さな事件を解決していくだけの作品と思いきや、作品の中核となる話も少しずつ進行して解決していくタイプ。女性人気が高い薬屋そして猫猫。これだけ見ていると猫猫が友達であるのかもはや自分を憑依させるのもわかるような気がする。夕方アニメで数年放送していても違和感はないかもしれない。ただ、若干の下ネタ要素が、本当に必要なのかどうか最高の余地あり。二つある原作どちらもちょっと目を通しておきたいなと感じた。とにかくこのアニメ、ストーリーや設定よりもなにより猫猫が好き、猫猫が好きな自分も好き、そういう作品だということがよくわかる2期ではあった。




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