2019年1月4日金曜日

2018年 冬 終了アニメ 全話感想 総レビュー

色づく世界の明日から #13


■おしながき
◇BANANA FISH
◇うちのメイドがウザすぎる!
◇RELEASE THE SPYCE
◇ゴールデンカムイ 第二期
◇青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
◇やがて君になる
◇色づく世界の明日から
◇DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
◇ゴブリンスレイヤー





◇BANANA FISH
 一昔前の人気作をアニメ化。長期連載していた作品を2クールにまとめただけあって
同じような展開がおそらく3,4回あってこの話はバナナフィッシュではなくアッシュとエイジのボイーミーツボーイなんだとしみじみ感じる。
キャラの属性というのか萌えポイント、女子が好きなタイプの作品は昔から変わっていないんだと感じる作品でもある。
5/10
BANANA FISH Blu-ray Disc BOX 1(完全生産限定版)
アニプレックス (2018-10-24)
売り上げランキング: 824


◇うちのメイドがウザすぎる!
 核心にあるテーマは家族と死。重いテーマを軸にコミカルに描く日常が面白い。
頭が悪い作品なのになぜか見入って深く考えてしまうのはなぜだろう。
 家族の死という重たい設定を決して物語作りのご都合設定とはせず絶えず向き合う姿勢がどうも見ている物の興味を引き立てる。
重心が低い分だけ安定したストーリー展開。滅茶苦茶な設定にもなぜか納得してしまう。
ツバメとミーシャのどちら目線で見るかでこの物語はかなり印象が異なると思う。
 最近では珍しくメイドがちゃんとメイドしているしクラシカルなメイド服に心ときめいた1クール。
 ツバメもミーシャもどこか可哀想に感じるけれど、なぜか今が一番幸せなんじゃないかと思う。それがきっとこの作品の良さであり核なんだと思う。
 日常は脆く不安定だけど、人との出会いでいくらでもコミカルに楽しくなる。
8/10
うちのメイドがウザすぎる!(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
中村 カンコ
双葉社 (2017-01-12)
売り上げランキング: 56,276


◇RELEASE THE SPYCE
 ゆるゆりの歳能京子が書いた漫画がアニメ化そんな雰囲気のゆるゆりスパイス。
キャラのコスプレ感は衣装がすこし安っぽいだけじゃなく、ゆりゆりキャラが演劇している感じがなんだか面白い。
 しかしあからさまに、ゆるゆり以上にイベントで盛り上げていきたい感じがどうにも苦しい。
 ただ基本は糞アニメだけどなぜか許せる方の駄作。コンセプトとキャラは良かった。ただもうすこし話は作り込めたような気がする。
あと気になったのはテロップのフォントがなんか違うこと。?
5/10


◇ゴールデンカムイ 第二期
 話は進み、さらに濃いキャラ濃い蝦夷のアイヌ文化に触れた第二期。
江渡買君みたいな面白キャラがなんだかんだでこの作品のキモかも知れない。
後半は物語の核心に触れそうな所であっさりと1クールが終わってしまった。
 徐々に解き明かされる金塊の謎は本当に原作でも綺麗に回収されるのかそこだけがとにかく気になる。
 かなり違和感のあった作者指定のEDも終盤にはなぜか感動的だ。
6/10
ゴールデンカムイ 17 アニメDVD同梱版 (ヤングジャンプコミックス)
野田 サトル
集英社 (2019-03-19)
売り上げランキング: 733


◇青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
 CLANNADとハルヒを混ぜたようなちょっと懐かしい雰囲気のライトノベル。
ちょっと痛い目に余る感じのキャラやセリフはなにか本当に懐かしいアニメを見ている感じがして何とも言えない気持ちになった。
しかし、そんなキャラの奇行やイベントも、精神障害、発達障害が世間に広まったせいでこういった物語のヒロインが作りづらくなっていると思う。
情に訴えかけてくる前にああ○○障碍ねと冷めていくのはすこし哀しいと思う。
ただそこを逆手にとって妹のかえでをそのまま解離性障害としたの世の中の理解というか社会の変化を感じる。
 キャラ毎に話が割り振られたわかりやすい形式や一ずつ物語が進行していく丁寧さは最近のアニメにない良さを感じたけれど、本当に良いところは劇場版へ盛っていくのはとてもやるせない気持ちだ。
7/10
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 5(完全生産限定版) [Blu-ray]
アニプレックス (2019-05-15)
売り上げランキング: 1,084


◇やがて君になる
  今期一番きもかった作品といっていい。そのくらい濃密だったと思う。
このアニメの核は表情だったようで、序盤に気になっていた爬虫類系の目は、今期のアニメではもっとも感情を表情で表現していたと思し、わかりやすかった。
 百合作品特有の生徒会と演劇はいつから始まったのかなどと考えて居たが、この作品はこの枠があっての事だと思う。
 小糸さんがだれよりもリアルに普通に可愛く描かれていたのが印象的でそれに対比するように心が壊れた先輩が際立つ。百合アニメとしての説得力は今までで一番感じられた。
サントラのハイレゾは優秀録音、百合アニメ特有のクラリネットがなんだかもうおかしい。
 今季、ソナスのブックシェルフで見たいアニメ1位だった。
7/10
TVアニメ「やがて君になる」オリジナルサウンドトラック
大島ミチル
メディアファクトリー (2018-12-19)
売り上げランキング: 1,130


◇色づく世界の明日から
 PAが送る王道ハートフルストーリー。美しい色彩とともに描き出す時を超えた人との繋がりの話。
 一度切れてしまった主人公の心が1クールで綺麗に繋がって修復された。今期最も綺麗にまとまった作品といっていい。
 受取手のレベルでかなり印象が異なるのがこの作品かも知れない、基本的に暗いし主人公はいつもなんだか元気がない。しかし優しさだったり、自分の役割だったりが徐々に見えていく、つまりは色が戻ってくるような様子がとても心地よい。
 主人公ひとみの か弱い声と繊細なキャラデザがなんだか未来人ぽくて儚くて、それでいて今までのPAキャラいた異人さんとしての役割も果たしていてあまりによく出来ていたと思う。
グラスリップの反省の反省なのか描くところはキッチリと描いて省くところはやんわりとさくっと描かれた。
どこに時間を割いて演出をかけるのかしっかりと色分けされたように物語は進んでいったと思う。
 P.A.Worksが誇る背景美術とエフェクトの技術が作る本当に美しいアニメ。
もう一度見て考察が捗りそうな名作。OPの17才もまた今期一の名曲になったと思う。
9/10
17才(期間生産限定アニメ盤)(Blu-ray Disc付)
ハルカトミユキ
SMAR (2018-11-14)
売り上げランキング: 266



◇DOUBLE DECKER! ダグ&キリル
 よくある刑事ドラマにギャグ要素をふんだんに盛り込んでアメリカンポップ調にした
 いつものサンライズ。 このノリが好きな人はまあ好きなんだろう。
 俺たちの活動はこれからも続いていくという普通のエンディング。
キリルのキャラデザは女子ウケを狙いすぎているような、タイバニのヒットから生まれた感じの作品だったのかも知れない。
タイバニも途中で切って正解だったのかも。
 キャラや設定の作り込みは相変わらずのサンライズ。やはり1クールで終わらせるのはすこしもったいない。
4/10
DOUBLE DECKER! ダグ&キリル 1 (特装限定版) [Blu-ray]
バンダイナムコアーツ (2018-11-22)
売り上げランキング: 2,399


◇ゴブリンスレイヤー
 VIPのSSスレから奇跡のアニメ化。もうすこし予算が欲しい感じの1クール。
OPもEDも駄曲という地獄、中身は普通の普通じゃないアニメ。
 コンセプトは良かったけれどアニメというメディアでは表現できないことが多すぎるように感じる。
この作品はまずOVAですべて出し切ってからの地上波が原作ファンが求める形ではないだろうか。
 アイディアは納得の面白さ。続編が見たいかと聞かれたら…?
3/10
ゴブリンスレイヤー(1) (ビッグガンガンコミックス)
蝸牛 くも 黒瀬 浩介
スクウェア・エニックス (2016-09-13)
売り上げランキング: 2,655

SAO、転スラ、風がつよく、ジョジョの4作品が冬アニメで続投。
コンパクトに見るアニメを絞った秋クールもゾンビランドを見なかったことがすこし気がかり。
あの大量のアニメを1話で判断することの難しさを感じる。
冬アニメはもっと絞っていかないと生活が回らなくなりそう。



0 件のコメント:

コメントを投稿