2017年12月29日金曜日

2017年 秋 終了アニメ 全話感想 総レビュー

キノの旅 #12


■おしながき
ショート
◇お見合い相手は教え子、強気な、問題児。
◇お酒は夫婦になってから

1クール
◇僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
◇このはな綺譚
◇いぬやしき
◇王様ゲーム The Animation 
◇少女終末旅行 
◇宝石の国
◇妹さえいればいい。
◇アニメガタリズ
◇クジラの子らは砂上に歌う
◇キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series

2クール以上
◇ ボールルームへようこそ





◇お見合い相手は教え子、強気な、問題児。
 このアニメ一体だれ向けなんだろうか…
女性向けとも男性向けともとれるようなそうでも無いような…
ある意味シリーズ化されているこの枠、何とも中途半端で
原作の販促なのかBD売りたいのか、出すのか出さないのか(?)はっきりして欲しいところ。

3/10
お見合い相手は教え子、強気な、問題児。(1) (TLスクリーモ)


◇お酒は夫婦になってから
 キタエリを愛でるアニメ。15分は見ていたいと思った。
うっとり酔っているキタエリとそれを優しくフォローする夫のソラ。
何でそんなにお酒に詳しいのかとおもったら出会いから理由もちゃんと
ストーリーとして説明してくれた。
ショート作品ながらに非常に安心してみられる良作だ。しふく。
6/10
お酒は夫婦になってから Vol.1 [Blu-ray]


◇僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
 なぜこの手のアニメはキャラデザに癖があるのか、そしてなぜ全話みてしまうのか。
今期、もう一つの悠木碧ヒロイン。突っ込み役不在と言われた下ネタ系ギャグアニメ。
碧ちゃんにあれやこれや言わせた功績は大きい。
 今の作品にしては途中から出てきたホモが余計で、ハーレムを徹底すべきだったと思う。
 それにしてもこのアニメ、臀部に拘りすぎである。下ばかりに気合いが入りすぎて、目のデザインをもう少しマイルドにして頂きたかった。
Cパートのオチが分かっているけどワクワク感はドリフのコントのようでこの作品に欠かせない。
 このくらいのくだらなさがちょうど良い。
6/10
僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件 第1巻 [Blu-ray]


◇このはな綺譚
 だんだんと馴染んでいく様子はきららの日常系だが内容はアニメらしい。
最初はいまいちと感じたOPも最後には聞き納めかと思うと寂しくなった
 美少女動物園にするには題材が重すぎると感じるがアニメとして楽しむ作品としてあるべき形ではないかと思う。
 キャラがどうもケモすぎるというのはそうだけど、千と千尋を深夜アニメにしたらこうなるんだろうという想像の範囲内だ。なにより温泉に頼りすぎずちゃんと旅館としてお仕事アニメしていたのは近年の日常系に足りないところだ。
 最終話でギミックを仕込んだりして、ただの日常系としておくには非常にもったいない作品。
ぼーっとみていてイイハナシダナーと思える作品はとても貴重だと思う。
7/10
このはな綺譚 (1) (バーズコミックス)


◇いぬやしき
 二つの矛盾した生き方。自分とはなんなのか探る1クール。
善行を行う犬屋敷と悪に走った獅子神ヒロのコントラストのなかに
犬屋敷を応援したくなったり、獅子神をいつの間にか応援していたりと人というのはなんとも優柔不断だと感じさせる。
そんなかどちらの二人も、何かに改造されしまった人ではないなにかが自分なのかずっと模索し続けていた。
 もしも強大な力を手に入れられたらどうしようかの妄想の世界をマンガでアニメで緻密に描いていたように思う。
 何か大きな事が起きたときに、それをきっかけに堕ちるのか昇るのかはその人の生き方次第といった感じだ。
  作者のネラーと葛藤だったり怒りだったりが作品に強く反映された本作、賛否あるだろうけれど、漫画の世界なら自由で良いと思う。
 1クールの中に一つの物語がスポッと入ったような気持ちの良い終わり方にはアニメスタッフを称えるべきか。
 ノイタミナで不足しているちゃんと始まってしっかり締める。これが確認できただけでも収穫だろう。
 7/10
いぬやしき 上(完全生産限定版) [Blu-ray]


◇王様ゲーム The Animation 
 今期最低の出来。いやここ3,4年の中でもそうそうない酷い出来。
原作から酷いと言われていて怖いもの見たさで作業の合間に見ていたけれど
まずアニメとしてキャラデザ作画レベルが中華以下。
唯一中華と肩を並べられそうなのは中の声優さん達の演技力だけだろう。
 とにかく話のキモとなる王様の正体もカラクリもそれで良いのかと激しく突っ込みを入れたいほどに1クールまで見て確認するほどのことではなかった。
 ケータイ小説は読んだことがないけれど、あの恋空を先にアニメ化してほしい。
間違いなく盛り上がる。
1/10
王様ゲーム The Animation Vol.1 Blu-ray


◇少女終末旅行 
 終始暗い旧ソ連のような陰鬱としたアニメ。
 声優さんの演技だったり効果音だったり背景だったりで寒さの表現が非常に巧みだったような気がする。リアルの世界も冬と言うこともあり非常にゾクゾクと寒くなるようなシーンが沢山あった。
だからこそ、その人気のない薄暗いカラのになってしまった空間や崩れかかった謎の街の寂しさが一段と引き立って、二人の存在があまりに尊く感じさせられた。
 時折出会うロボットや人がこんなにも愛おしく引き立つのは舞台の描画力あってのことだと思う。
 女子二人の冒険は元々一人だったような気がする。作者の正と負の感情が分裂して本音と建て前のまじめなチトとおちゃらけたユーリの二人がいた気がする。
 エンヤを模したであろうラジオから聞こえてきたなぞの音の正体だったりそもそものこの世界の存在だったり最終話でざくっと説明されたけど強い絶望が感じれた。
 アニメだから出来る演出や工夫が楽しい1クール。サントラは是非とも買いたい。
7/10
TVアニメ「 少女終末旅行 」 オリジナルサウンドトラック
末廣健一郎
メディアファクトリー (2017-12-20)
売り上げランキング: 83


◇宝石の国
 素晴らしい3DCG作品。映像作品としてだけでなくストーリーも謎が多く弾かれる部分が多い。
加えて、声優アニメでもある。キラキラとまばゆく輝く宝石達は個性的でありつつもだんだんと愛着が湧いてくる。
 フォスは作中で3回変化するのだけど、それが人ではなく宝石の国ならではの人物感がある。
ひょっとするとこの先生と宝石の関係は、女子校かアイドルグループのプロデューサーなのではなかろうか。
 ストーリーの大まか構図は非常に単純ではあるが1クールでは謎の核心に迫ることはなかった。
 3DCGの可能性を感じさせる素晴らしい映像、通常のCGアニメとは違う作り込み故のこだわりが随所に覗えて映画かと思ってしまうほどに画面が自由に動いていた。
2期が非常に待ち遠しい。
9/10
宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)


◇妹さえいればいい。
 業界人メタアニメ。クソアニメの量産化とそれを支えるラノベ作家の小さな物語。
この手のメタいアニメは、これまでバクマン。やSIROBAKOなど名作が存在するけれど
そういえばライトノベル作家のラノベ作品は始めてかも知れない。
 弟くんの腰つきがやけにいやらしいと思ったら、やはりラノベらしいギミック的存在だった。
 ストーリーの軸はラノベ作家同士の掛け合いでとてもエコノミーな小さな世界だ。
いぬやしきと並んで、作者の視聴者への思いが出過ぎた作品として扱いたくなるが
ラノベ作者も普通の人間だと感じさせられた。
 作中に出てくるお酒をお伴にいっぱいやりながらみたい作品。
このアニメを、この世界の片隅でと名付けたい。
妹さえいればいい。 Blu-ray BOX 上巻


◇アニメガタリズ
 今年の愛すべきクソアニメ筆頭作品。
学園部活物で強すぎる生徒会、お嬢様キャラ、しゃべるマスコットとお約束をキッチリと盛り込んで現代風にアレンジした感じだ。
 なにも分からない普通の主人公が部活を通して仲間と作品と打ち解け成長するという普通の部活物なのだが、話が進む毎になにか頭がおかしくなっていくような面白さがあった。
 アニメキャラにしてもほとばしるオタク臭さが何とも言えない気分にさせられる。
最終話のパロディ?は00年代のアニメに勢いがあった頃の悪ふざけを彷彿とさせる。
 アニメとしての体裁をくずしつつもギリギリ型は破らないある意味まじめなアニメ。
6/10
アニメガタリズ-コンプリートBlu-ray BOX- [Blu-ray]


◇クジラの子らは砂上に歌う
 意識高いお葬式アニメ。生きることを主題にストーリーは進んでいったようだけど
ただただ大切な人が死んでいって葬ったそんなアニメ。
1クールを大胆に使って序章を描いたような作品で、3話でまとめられるような感じだ。
 主題歌やキャラデザ、世界観はオリジナリティをもちつつ尖りすぎず受け入れやすい内容だっただけに非常にもったいない作品に思う。
 砂の上のお城、小さな村で起きた争いの話。広げ方は如何様にもあったはずなぜそっちへ行ってしまった。
3/10
クジラの子らは砂上に歌う Blu-ray BOX 1


◇キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series
 ストーリーは、星新一のようなショートショートのような読み切りタイプ。
原作は非常に長いシリーズになっているがどの巻からみても楽しめるまさにこれこそライトノベル。
 わりと硬派と言われているキノも今見ると中二すぎたりクサすぎたりとラノベらしさは十分だ。
 10年の時を経てリメイク。エルメスの声がイメージと違うとか脚本が1期の方が良いなどの声が沢山聞こえてきたけれど、今見ると第一期はどうにも作画も演出も古くさく思える。
 過去の名作をリメイクしていくスタイルは今後も続いていくと思われるが
シャナやゼロ使、はてまてハルヒまであと5年以内にやってしまって良いと思う。
主人公のキノの声も悠木青いが演じていることを忘れてしまうほどに自然に馴染んだ。
それにしてもキノの旅は原作がまだ続いているのだから凄い。
7/10
キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫)


◇ボールルームへようこそ
 何か新しいことに挑戦する事の意味とは?
冴えない主人公があるとき何かに嵌まり才能を見いだす作品は沢山あれど
やはり、王道ものは安心し見られる。
 男女の生々しい葛藤やスポーツらしさを全面にだしたまじめな作品。
キャラデザがまるでダンスに特化しすぎた人類みたいになっていたがアニメだから許される。
 新しいことを始めて一生懸命、悩んで戦ってぶつかりたいそんな勇気を貰えた作品。
EDのQ-MHzプロデュースの小松未可子もワルツベースのなかなかトリッキーな曲でアニソンにありそうだ無かった曲だと思う。
8/10
TVアニメ「ボールルームへようこそ」第1巻【Blu-ray】


ここ数年で最も試聴数を減らした1クール。これでもまだ多かったようにようだけど
アニメというのはやはり気分転換だったりリラックスだったり
もっと熱く語れるような良作に出会うためにももうちょっと数は必要に思う。

その為には1話での選択が非常に重要になってくるわけだけど
もうそろそろ、全話の放送が終わって感想が出てから見始める時期に来ているのかも知れない。
 録画で見るにしてもリアルタイムで見ることの楽しさ意味は十分にあるのだけど
それ以上に実生活がかなりカツカツだ。
 ただいつもなら4時間はかかるアニメ感想が1時間半で書き上がったってしまって良いような悪いような…。

 冬クールはどうするかとても悩ましい。

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